ふるさとの人口減少が酷い。50年前は20世帯なら50棟ほどの建物があり、子供達に溢れる賑やかな集落だった。かつての農村部では母屋と離れ屋、蔵に家畜小屋、木小屋に車庫など1世帯で2-3棟の建物があった。50年後の現在、高台から集落を見下ろせば、昔のままの家並みだが空き家が増えている。世帯人数は1世帯で1人か2人暮らしになってしまった。毎年さらに空家が増えている。
松山市内でもパトロールしていると空家の多さに驚く。雑草が生えごみが捨てられ解体されることもなく廃屋状態になっている。愛媛県は人口133万人、松山市は51万人の都市である。愛媛県では1年間に1万人ずつ人口が減少している。松山市では2000人ずつ減少している。松山市では51万人の人口に対して23万世帯になってしまった。1世帯の人数は平均2人ということだ。にもかかわらず新築住宅(マンション)が増え続けている。更に1世帯1人の住まいに向かっている。
日本の人口は1億2500万人である。毎年80万人産まれて130万人が死んでいる。年間で50万人ずつ減少しているのだ。消費1人年間200万円として日本では200×50万人=1兆円の消費が縮小していることになる。消費者物価が上がる筈がない。そんな日本の空家予想が発表された。現在の人口1億2000万人に対して住宅戸数は6000万戸ある。そのうち約1000万戸が空室である。団塊世代の寿命が来る15年後には日本の空室は2000万戸になると言う。考えれば恐ろしいことになる。古いマンションの建替法が改正されようとしている。果してこのピンチをチャンスにすることが出来るだろうか。