私は仕事柄、中古マンション価格も注視している。毎日のように東京から売却打診の申し込みが来る。松山市でも良い場所では20年前の新築販売時の価格で取引がされている。日経新聞ではファミリータイプの区分を、専有面積30㎡以上としている。変な話だ。一般的にファミリータイプは70㎡以上は必要だと思っている。東京23区では専有面積30㎡以上と言われるファミリータイプの中古価格が、1年間で38.2%UPし、70㎡タイプに換算した結果、1億333万円(中古の坪単価472万円)になっていたのです。
私は新築の売り出し価格が坪単価600万円から700万円程度と見ていた。よって、66㎡20坪の場合、1億2000万円から1億4000万円とみていたのです。間違いだった。中央区・渋谷区・港区では、何んと!1坪がほぼ1000万円を超えているのです。66㎡20坪タイプで2億円ということになる。都心6区の基準価格は、中古は500万円、新築は1000万円になっているのです。
プロとして知っておくべき頭の中のデータベースを置き換えなければならない。中古なら1億円、新築なら2億円、これだけ金額が動けば老人の頭ではついていけない。物価上昇が本格的に始まった。不動産売買を商売とする者にとって、価格高騰期と価格崩壊期は大きなビジネスチャンスだ。その時が、最大のリスク期でもある。柳の下にドジョウが居る時もあるが、2匹目は居ない時の方が多い。知っておくべきだ。