「24年の路線価」

地価はその土地が生み出す生産性(果実)によって決まる。高松国税局による24年の路線価(1月1日時点)が発表された。愛媛県4,182地点の平均路線地価では17年連続でマイナスとなっている。日本全体ではコロナ感染の終焉に伴いインバウンドや再開発によってプラス2.3%になり3年連続の上昇になっている。ベスト4は福岡県・沖縄県・北海道・宮城県が5%を超える上昇だ。一方で、四国4県は今でもマイナスとなっている。その中でも愛媛県の下落幅はマイナス0.8となり和歌山県に次ぐワースト2となってしまった。愛媛県民として寂しい話だ。

 全国最高地価はいずれも商業地域では39年連続で銀座5丁目だった。1㎡が4,424万円と言うから1坪1億4,624万円となる。取引価格では坪2億円がある筈だ。松山市の最高地価は大街道2丁目で1㎡が69万円(1坪が228万円)となっている。銀座の20分の1の地価だ。単位地価が20分の1ということは生産性(儲け)が20分の1ということになる。松山市と同じビジネスを銀座でやれば20倍の生産性となる。そういう意味で東京は魅力的だ。

 主要都市と地方都市の格差が益々広がっているように思う。同じ都市の中でも上昇地と下落地があり格差が広がっているように思う。川の流れは高い場所から低い場所に流れる。富の流れを見ても地方都市は主要都市の川下となる。東京のお金を四国で使うビジネスは無いものだろうか。逆の暮らしは難儀なものだ。所得格差も経済格差も国会議員の責任は大きい。

松山市住宅情報館 館長日記